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簿記3級の勘定科目一覧&効率的な覚え方まとめ【保存版】

学習法

簿記3級の勘定科目を5グループ別に整理した保存版一覧。優先して覚えたい主要16科目・混同しやすい7ペアの見分け方・効率よく覚える3つのアプローチ・頻出トップ20を収録。

この記事でわかること

  • 簿記3級に出る勘定科目を5グループ別に整理した一覧
  • 各勘定科目の意味と使われる場面
  • 混同しやすい勘定科目の見分け方
  • 効率よく覚えるための3つのアプローチ

勘定科目を覚えることがなぜ重要か

仕訳問題で点を落とす理由の多くは、勘定科目の選び方を間違えることです。

「なんとなく意味はわかるけど、正式な科目名が出てこない」「似たような科目名で迷う」——こうした悩みは、勘定科目の体系的な理解が不足していることから起きます。

勘定科目は5つのグループに分類され、グループごとに借方・貸方のルールが決まっています。グループとセットで覚えることで、仕訳の正確さとスピードが一気に上がります。

注意:この記事は簿記3級の学習でよく使う主要勘定科目を整理したものです。問題文の指示や使用教材によって科目名や扱いが異なることもあるため、実際の問題では問題文の指示を優先してください。


5グループの借方・貸方ルール(全体の地図)

勘定科目一覧を見る前に、全グループ共通のルールを確認しておきましょう。

グループ意味増えるとき減るとき
資産会社が持っているもの・権利借方貸方
負債会社が負っている義務貸方借方
純資産正味の財産貸方借方
収益会社が稼いだお金の源貸方借方
費用会社が使ったお金・コスト借方貸方

覚える2行

資産・費用          → 借方で増える
負債・純資産・収益  → 貸方で増える

まず優先して覚えたい主要勘定科目

一覧をすべて一度に覚えようとすると大変です。まずは仕訳で特によく使う科目から優先して覚えましょう。

勘定科目グループよく使う場面
現金資産現金の受け取り・支払い
普通預金資産振込の受け取り・支払い
売掛金資産掛け販売
買掛金負債掛け仕入れ
売上収益商品の販売
仕入費用商品の購入
備品資産パソコン・机などの購入
借入金負債お金を借りたとき
前受金負債手付金を受け取ったとき
前払費用資産次期分費用の先払い
未払費用負債当期分費用の未払い
減価償却費費用固定資産の価値減少
貸倒引当金資産控除貸倒れへの備え
貸倒引当金繰入費用引当金の設定
仮払消費税資産税抜方式の仕入時
仮受消費税負債税抜方式の売上時

勘定科目一覧:グループ別

【資産】グループ

資産は「会社が持っているもの・権利」です。増えると借方、減ると貸方に記入します。

流動資産(1年以内に現金化される資産)

勘定科目意味・使われる場面
現金硬貨・紙幣・他人振出の小切手など
当座預金小切手・手形の決済に使う銀行預金
普通預金一般的な銀行預金
売掛金掛けで販売したときに発生する後払いの権利
受取手形約束手形・為替手形を受け取ったときの債権
電子記録債権電子的に記録された売掛金に相当する債権
前払金商品の引き渡し前に手付金を支払ったとき
未収収益当期分の収益がまだ受け取られていないとき
前払費用次期分の費用を当期中に支払ったとき
繰越商品期末に残った商品(在庫)の金額
小口現金日常の小額支出のために別管理する現金
仮払金概算で支払い、後で精算する予定の金額
仮払消費税税抜方式で仕入時に支払った消費税
仮払法人税等法人税等の中間納付額
貸付金他社・役員などにお金を貸したとき
短期貸付金1年以内に返済予定の貸付金
立替金一時的に他者の費用を肩代わりしたとき
未収入金固定資産などの売却代金が未収のとき

固定資産(1年を超えて使用する資産)

勘定科目意味・使われる場面
建物社屋・倉庫・店舗などの建築物
備品パソコン・コピー機・机などの事務用品
車両運搬具自動車・トラックなどの乗り物
土地会社が所有する土地
建物減価償却累計額建物の減価償却を間接法で記録する控除科目
備品減価償却累計額備品の減価償却を間接法で記録する控除科目
車両運搬具減価償却累計額車両の減価償却を間接法で記録する控除科目

補足:減価償却累計額は「資産のマイナス」を表す勘定科目です。増えると貸方に記入します(資産の減少と同じ向き)。

その他の資産

勘定科目意味・使われる場面
差入保証金賃貸契約の際に差し入れる敷金・保証金

【負債】グループ

負債は「会社が負っている義務」です。増えると貸方、減ると借方に記入します。

勘定科目意味・使われる場面
買掛金掛けで仕入れたときに発生する後払いの義務
支払手形約束手形を振り出したときの債務
電子記録債務電子的に記録された買掛金に相当する債務
借入金銀行などから借り入れたお金
短期借入金1年以内に返済予定の借入金
長期借入金返済まで1年を超える借入金
前受金商品の引き渡し前に手付金を受け取ったとき
未払費用当期分の費用がまだ支払われていないとき
前受収益次期分の収益を当期中に受け取ったとき
未払金固定資産などの購入代金が未払いのとき
預り金従業員の源泉所得税などを一時的に預かるとき
仮受金内容不明の入金を一時的に処理するとき
仮受消費税税抜方式で売上時に受け取った消費税
当座借越当座預金残高を超えた引き出しが生じたとき
未払法人税等決算で確定した法人税等の未払い分
社債会社が発行した債券(3級では稀)

【純資産】グループ

純資産は「資産から負債を引いた正味の財産」です。増えると貸方、減ると借方に記入します。

勘定科目意味・使われる場面
資本金株主が出資した元手(株式会社の場合)
元入金個人事業主の出資額(個人商店の場合)
繰越利益剰余金過去から積み上がった利益の蓄積

【収益】グループ

収益は「会社が稼いだお金の源」です。発生すると貸方に記入します。

勘定科目意味・使われる場面
売上商品・サービスの販売による収益
受取利息預金や貸付金から受け取る利息
受取手数料サービスの対価として受け取る手数料
受取家賃不動産を賃貸したときの家賃収入
受取地代土地を賃貸したときの地代収入
固定資産売却益固定資産を帳簿価額より高く売ったときの差益
雑益原因不明の現金超過(決算時に計上)

【費用】グループ

費用は「会社が使ったお金・コスト」です。発生すると借方に記入します。

売上原価・仕入関連

勘定科目意味・使われる場面
仕入販売目的の商品を購入したとき

販売費・一般管理費

勘定科目意味・使われる場面
給料従業員への給与・賃金
法定福利費会社負担の社会保険料
広告宣伝費広告・チラシ・ウェブ広告などの費用
通信費電話・インターネット・郵便などの費用
消耗品費文房具・コピー用紙などの日用品費用
旅費交通費出張・移動にかかる交通費・宿泊費
水道光熱費電気・ガス・水道の費用
地代家賃事務所・店舗の賃借料
支払手数料外部に支払う手数料
保険料損害保険・生命保険の掛け金
租税公課固定資産税・印紙税などの税金
減価償却費固定資産の価値の目減り分を費用化したもの
貸倒損失売掛金などが回収不能になったときの損失
貸倒引当金繰入次期以降の貸倒れに備えて引当金を積み立てるとき
支払利息借入金などに対して支払う利息
雑損原因不明の現金不足(決算時に計上)
固定資産売却損固定資産を帳簿価額より安く売ったときの差損
法人税等法人税・住民税・事業税の合計額

混同しやすい勘定科目の見分け方

見分け方1:「受取〇〇」と「支払〇〇」

「受取」がつくと収益グループ、「支払」がつくと費用グループです。

収益(受取)費用(支払)
受取利息支払利息
受取手数料支払手数料
受取家賃地代家賃

見分け方2:「売掛金」vs「未収入金」

どちらも「後から受け取る権利(資産)」ですが、使う場面が違います。

科目使う場面
売掛金本業の商品販売で後払いになったとき
未収入金固定資産の売却など本業以外で後払いになったとき

見分け方3:「買掛金」vs「未払金」

どちらも「後で支払う義務(負債)」ですが、使う場面が違います。

科目使う場面
買掛金本業の商品仕入れで後払いになったとき
未払金備品の購入など本業以外で後払いになったとき

見分け方4:「前払金」vs「前払費用」

どちらも「先払い」ですが、意味が違います。

科目使う場面
前払金商品の注文時に手付金を払ったとき(商品の引き渡し前)
前払費用保険料などを次期分まで先払いしたとき(決算整理)

見分け方5:「前受金」vs「前受収益」

どちらも「先に受け取った」ですが、意味が違います。

科目使う場面
前受金商品の注文時に手付金を受け取ったとき(商品の引き渡し前)
前受収益家賃などを次期分まで先に受け取ったとき(決算整理)

見分け方6:「仮払金」vs「立替金」

科目使う場面
仮払金出張費など概算で渡し、後で精算する予定のお金
立替金他者の費用を一時的に肩代わりしたお金

どちらも資産グループですが、目的が違います。仮払金は「自社の費用を前払い」、立替金は「他者の費用を代払い」です。


見分け方7:「仮受金」vs「前受金」

科目使う場面
仮受金内容不明のお金が入金されたとき(原因が不明)
前受金手付金として受け取ったとき(原因は明確)

どちらも負債グループですが、「仮受金」は原因が不明なまま一時処理するための科目です。


効率よく覚えるための3つのアプローチ

アプローチ1:グループと仕訳の動きをセットで覚える

勘定科目名だけを丸暗記しても、仕訳で正しく使えません。「どのグループか・増えると借方か貸方か」をセットで確認する習慣をつけましょう。

覚え方の例:
「売掛金」→ 資産グループ → 増えると借方
「買掛金」→ 負債グループ → 増えると貸方
「売上」  → 収益グループ → 発生すると貸方
「仕入」  → 費用グループ → 発生すると借方

アプローチ2:よく出る論点をまとめて練習する

勘定科目は単独で覚えるより、よく出るセットで練習した方が定着します。

【掛け取引セット】
  売掛金 ↔ 売上(掛けで売るとき)
  現金  ↔ 売掛金(回収するとき)

【手形セット】
  受取手形 ↔ 売掛金(手形を受け取るとき)
  支払手形 ↔ 買掛金(手形を振り出すとき)

【見越し繰延セット】
  前払費用 ↔ 保険料(次期分費用を繰り延べるとき)
  未払費用 ↔ 通信費(当期分費用の未払いを計上するとき)
  前受収益 ↔ 受取家賃(次期分収益を繰り延べるとき)
  未収収益 ↔ 受取利息(当期分収益の未収を計上するとき)

アプローチ3:間違えた科目を「混同ペア」で記録する

間違えたとき、「何と混同したか」をメモしておきましょう。同じペアで間違え続ける場合は、その2つの違いを意味から説明できるまで確認します。

間違え記録の例:
「前払金と前払費用を混同した」
→ 前払金は商品の手付金(本業)、
  前払費用は保険料の先払い(決算整理)
→ 「いつ使うか」で区別する

試験でよく問われる勘定科目トップ20

直前期に優先して確認したい頻出科目をまとめます。

順位勘定科目グループ出題頻度の高い論点
1現金資産現金の収支・現金過不足
2売掛金資産掛け販売・回収・貸倒れ
3買掛金負債掛け仕入れ・支払い・返品
4売上収益掛け販売・返品・消費税
5仕入費用掛け仕入れ・売上原価算定
6普通預金資産預金の入出金
7備品資産固定資産の取得・売却
8備品減価償却累計額資産控除間接法での減価償却
9減価償却費費用定額法での計算
10繰越商品資産売上原価の算定(決算)
11貸倒引当金資産控除貸倒れ・引当金の設定
12貸倒引当金繰入費用差額補充法
13前払費用資産保険料の繰り延べ
14未払費用負債通信費・利息の見越し
15前受収益負債家賃の繰り延べ
16未収収益資産利息の見越し
17仮払消費税資産税抜方式の仕入時
18仮受消費税負債税抜方式の売上時
19法人税等費用決算時の税額確定
20未払法人税等負債決算時の未払額

まとめ

勘定科目を効率よく覚えるために、以下の3点を押さえましょう。

  1. グループとセットで覚える:科目名だけでなく「資産・負債・純資産・収益・費用のどれか」を常に意識する
  2. 混同しやすいペアを重点確認する:「売掛金vs未収入金」「前払金vs前払費用」など、似た科目は意味の違いを言語化して区別する
  3. 頻出科目から優先的に定着させる:全科目を一度に覚えようとせず、試験によく出る上位20科目を確実に使えるようにすることから始める

この記事を「保存版」として手元に置き、仕訳練習のたびに勘定科目のグループと使い方を確認する習慣をつけましょう。


この記事はトッパス(topath.jp)が提供する簿記3級学習情報です。トッパスでは、CBT形式に対応した仕訳練習と学習ダッシュボードで、あなたの合格をサポートします。

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